2014年1月1日水曜日

2013年漫画ベスト10


もうヒネリもなにもない題ですが、
昨年の漫画で面白かったもののベスト10です。


1、市川春子『宝石の国』1巻
とにかく、登場人物や物語の美しさに惚れ惚れしてしまう作品。今月出る2巻にはついつい過剰な期待をしちゃう。でもきっとそんな期待はあっさり超えちゃうんだろうなとも思ったり。文句なしに2013年いちばん!


2、売野機子『MAMA』1、2巻
「花の24年組」の再来なんて言われたりもしていたけど、そう言いたくなるのも頷ける。『宝石の国』とはまた違った意味で美しく、儚く、そしてイノセントな物語。純潔ゆえの邪さ。ほとんど遜色ないけど、次巻への期待値で言うと二番。


3、宮崎夏次系『僕は問題ありません』
腹を抱えて笑いながら、同時に、感動のあまり涙があふれる。ざっくりだけど、そんな感じの。基本常に泣けるんだけど、いわゆる日本人が大好きなお涙頂戴ともまた違う感動のあり方。とくに表題作の美しさと言ったら!これで終わりなのが少し残念。連載中作品に期待。で、三番。あ、付け足しておくと、すごく「今」的な感覚の絵だなーと。


4、九井諒子『ひきだしにテラリウム』
これはもう本当に面白すぎる。短編というフォーマットも絶妙だけど、このひとは本当にストーリー作りが上手だなあと思う。唸らされた作品。最後とか思わず、ああなるほど!って。うまさでいったら確実にこっちなんだけど、笑って、泣いて、があるかどうかって部分では少しまじめすぎる気がして四番。


5、笠辺哲『ラタキアの魔女 笠辺哲短編集』
抱腹絶倒とはこのこと! サンタさんの話にはとにかく腹を抱えて笑った!でも思わず考えさせられたり、深い感動があったり、ふいに(そうでもないのかな?)この作品が出たことが何より嬉しい。読んでよかったと思える一冊。奇跡のような一冊だけど(刊行の経緯とか)、ボリューム感でいうと、上ふたつのほうが、と思っての五番。


6、いがわうみこ『虹の娘』
これは、とにかく「愛され洋輔」に尽きる!もうそこだけ何回読んだことか。このひともストーリー作りが上手だなあと思う。それから登場人物の心情に迫る様が上手。あと、随所にそっと置かれたギャグが最高!


7、久正人『ノブナガン』2、3、4巻
それぞれの巻の展開も然ることながら、とりわけ4巻ラストでの衝撃の展開がもうすごいのなんのって!そう行っちゃうんだ!って。でもその展開って、ある意味王道でもあって。だから想定の範囲内ではある。いやあ、でもやっぱすごいよ、衝撃だよ。アニメ化も超楽しみ!


8、岩原裕二『ディメンションW』3、4巻
写真は今月出る予定の最新5巻の表紙。2巻分使ってのエピソードとなった昨年刊行の巻での八十神編。この人は物語の着地点が最終的にすごいから、1、2巻を経て、この3、4巻で、今後どうなっていくの?って。連載ではかなり展開していってるみたいだし。


9、鈴木央『七つの大罪』1~6巻
実は今一番ハマってるって言ってもいいかも?いやあ、これは面白い!ドラゴンボールを思わせる(気がしてるのはぼくだけ?)感じとか熱いし、とにかく王道な、旅で仲間が集結していって、暗躍する敵、みたいな。絵柄で好き嫌い別れそうだけど、それさえ気にしなければ。


10、赤松健『UQ HOLDER!』1巻
やられた!『ネギま』をここまでひっぱるとは!ひっぱるって言うとなんかよくないイメージにも聞こえそうだけど、これはうまい!というか、そう来たかって感じ。エヴァっていうところが何よりにくい。


番外1、真造圭伍『みどりの星』1〜3巻
面白いんだけど、ひとたび読み出したらもう止まらないし、中毒性も高いんだけど、ちょっとだけ松本大洋を彷彿とさせる感じが惜しい。そういう意味では、森山中とかフンカ祭のほうがめちゃくちゃ面白い!って感じはあった。でも3巻の展開は最高に熱い!


番外2、マキヒロチ『いつかティファニーで朝食を』2、3巻
とにかく3巻は表紙が秀逸。1、2巻と続けてきて、そういったか!と。でもって、今月出る4巻の表紙もすごく。気になります。スタンプラリー(実際に回れはしなかったけど)とかも面白かったし、こういう「食」系の漫画ではこれは面白い。ちゃんと物語も続いてるのもいい。


番外3、奥田亜紀子『ぷらせぼくらぶ』
読んでないから番外もなにもないんだけど、チラ見した感触というか。これは面白いと思う!いや、絶対面白いでしょこれ!イッキはいつもいいなあ、楽しいなあ。


漫画に関しては、一時期の何十分の一くらいしかもう読んでないけど(とくにfellowsの最近が全然ピンとこない。でも『乱と灰色の世界』や『ジゼル・アラン』『ヒナまつり』はやっぱり面白い!)、ほんの少しこうして読めれば充分って感じに落ち着いた漫画事情。一年のベスト10というか、ほぼ読んだのが10しかなかった的なぐらいがいいかなって。あ、『進撃の巨人』と『黒子のバスケ』は言わずもがな最高でしたけど!あんまり主人公に思い入れることってないけど、エレンはカッコイイなあ〜。あと赤司さま覚醒ー!

『坂本ですが?』抱腹絶倒の2巻についてはあえて言うまい。

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