2009年12月13日日曜日

We have no borders, alright? We have no borders.

2009年もあとわずか。
今年もふぃねの周りではいろんなことがありました。

今年はふぃねまがぢんのほうが、飛躍的に成長しました。
今年3月の、ふぃねまがぢん2号では「音楽総特集」として、
インディ音楽の様々に焦点を当てた特集を組みました。

ふぃねブックスでは初めての、縦長な冊子になったこと、
内容違いで3種類が存在したこと、付録にCD-Rが付いたこと。

そして付録CD-Rに収録するアーティストとのインタビューも
この号から始まりました。




縦長なまがぢん2号とほとんど幻のカビラさんのガイドブック10号



記念すべき最初の対談相手は、

アメリカはクリーヴランドの女の子4人組のとても気さくで、
ナイスなバンド、Hot Cha CHa。


Hot Cha Cha

彼女たちのmyspaceでは新曲も聴くことができるよ。
http://www.myspace.com/hotchachahotchacha

続いて、8、9月のふぃねまがぢん3号では「LOVE MUSIC」特集、
(裏タイトル的に) "Screamo/Post Hardcore" issueとして、
"スクリーモ"に焦点を当てた特集を掲載。

趣味丸出し、好きなバンドの羅列に終わった感のこの号では、
ドイツはケルンの、本当に気さくで、真摯な、
ハードコアバンドのLavatchとのインタビューを併載。


Lavatch

そのLavatchは新作"Polygraph"を完成させたみたい。


彼らのmyspaceで聴けるからぜひチェックしてみて。
http://www.myspace.com/lavatch


まがぢん3号
表紙はThe Loved Onesの2005年のEPのアートワークを敬意を込めて、カバー。
表紙だけにカバー。

そして、最新のまがぢん Vol. 4 "NO MONO NO LIFE" issueでは、
タワーレコードのNo Music, No Lifeをもじって、何でもダウンロードで
済ませられるこの時代でCDや本という "モノ" にあえてこだわりたい、
そういう特集を。

そして、今回インタビューしたのは、日本のガールズスリーピース、
今、めきめきと急成長中の、はこモーフと。


はこモーフ

こちらも今年の6月に自主音源 "空を食べるe.p." を出してます。


myspaceで彼女たちの素晴らしい楽曲を聴いてみるのも◎
http://www.myspace.com/hakomohu


まがぢん4号
表紙は遂に!多くのファンが念願だったろう、来日が実現したTera Melosを記念と証として。

これね

Tera Melos


Parabolicaから出たDrugs/Complex。
超テンション上がるジャケ。

アハハ、これヤバい!



さて、次のissueはもうあさってとかには出したいくらいの、

"Russia" issue!

今回のインタビュー、お相手は、なんと、ついにここまでふぃねは
ワールドワイドになったか!という、

FROM MOSCOW, RUSSIA!の、

グルーミーなポストパンクバンド、Human Tetrisと、
http://www.myspace.com/humantetrismoscow

パンクもメタルもニューウェーヴもエレクトロも全部
呑み込んだ、NARKOTIKI。
http://www.myspace.com/narkotiki


Human Tetris

彼らのセルフタイトルEPが素晴らしい◎

初めて聴いたときに、「現代にこんなかっこいいポストパンクバンドがいたのか!」と驚き、そして、狂喜した。



そして、NARKOTIKIの


BLACK EPを聴いたとき、

ものすごい衝撃が。

一曲目のGori Ved'ma Goriはとても煙たい雰囲気で始まり、
一瞬ポストパンク系のバンドかと思わされる。
曲の終盤の静かな盛り上がりがたまらない!と思いきや!

続くYa Ubivayu Sebyaではラップ調のボーカルから、サビでは
最高にキャッチーで楽しくなれるコーラスが。

Satana Voz'mi Moi VeniではまるでモスクワのThe Death Set?!な、
ぴこぴこポップなダンスソングが。

Hallelujah、Jalkie Lyudishkiでも、これでもかと踊らせてくれる、
超ハッピーなポップチューンが。
でも実はこれらの曲にはあれやこれやのテーマが、、、
そちらはまがぢん5号のインタビューでぜひ読んでくださいね!

ちなみに踊れて笑えて泣ける、最高のハッピーダンスソングばかり
収録されてるPlanet Of Loveも◎



ところで、ふぃねブックスでは今年新しい刊行物を出しました。

それが、ENTIRE GUIDE TO THE WHOLE MUSICという、レビューのみを
掲載した、ミニ冊子。こちらもディスクユニオン国立駅前店とかで、絶賛
TAKE FREE中なので、よかったらどうぞ。

エンタイアガイド#1


エンタイアガイド#2


エンタイアガイド#3
こちらは未配布。もしかしたらお蔵入り?


本当は "2009年ベストアルバム" を書くつもりが、完全にマガジンの話ですね。

とにかく今年もいろんな音楽に触れられたことだけは間違いないです。
そして、そのどれもが本当に素晴らしかったです。

ベストアルバムのことはまた今度▲

2009年11月27日金曜日

NARKOTIKI



http://www.myspace.com/narkotiki

ロシアはモスクワで活動するバンド、Narkotiki。

UKロックとか、USインディが好きって人に、
ニューウェーヴ、ポストパンクが好きって人に、
エレクトロ、キャッチーなのが好きって人に、
ぜひぜひおすすめ!!

新しいよ、これ。

最高にキャッチーで、最高にポップ!

時にロシアらしい(?)ひんやりとした、クールなユーモアに
あふれ、時にパンクの熱量を帯びているその楽曲は、

さすが、UKにもUSにもない感じ。

最新のBlack EPは五曲収録。

1 Гори Ведьма Гори (Gori Ved'ma Gori)
2 Я Убиваю Себя (Ya Ubivayu Sebya)
3 Сатана Возьми Мои Вены (Satana Voz'mi Moi Veni)
4 Аллилуйа (Hallelujah)
5 Жалкие Людишки (Jalkie Lyudishki)

ジャケのセンスといい、一曲目からのくぐもった感じといい、

これ、絶対くるよー。




そのポップに怖いジャケのイメージそのまま?に、キャッチーに、

しかもとびきりキラキラ、ピコピコした楽曲ばかりの、フル作、
Планета Любовь (Planet Of Love)は全13曲収録。

01. Пума
02. Дайте это мне
03. Менты веселятся
04. Бумбастик
05. Влюбляемся
06. Иосиф Кобзон
07. Я пью кровь
08. Бесплатно
09. Ла-ла-ла
10. Пистолет
11. Забиваю
12. Развлекайся
13. Педик (скрытый)

9曲目、La la laなんかは、盛り上がること間違いなし!

ていうか、1曲目のPumaからして、もうヤバい!!!



ふぃねまがぢんの次のissueでは彼らとのインタビューも収録。
Black EPから音源も提供してもらってます!

すごく、真摯で、気さくなナイスガイたち。

彼ら、ぜひ日本でもショウをしたいとのこと。

ほんと、彼らの来日を切に望むよ。



2009年10月25日日曜日

ENTIRE GUIDE TO THE WHOLE MUSIC WEB #1

Agraceful
"The Great I Am"
タイトル曲がとにかくたまらなくかっこいい。ドラムサウンドで始まって、アルバム中一番メロウな曲展開へ。かと思いきや、二曲目"Stygiophobia"のようにスクリーモ/メタルコア的な曲が炸裂したり。ジャケのセンスも◎


Aiden
"Knives"
相変わらずのAiden節全開ロックンロール!!! もうすでに四作目だけあって、出尽くしたかと言えば、そんなことはなく、ゴシック色が強まり、よりポップだった前作から、セカンドのころのような荒々しいゴシックロケンローに回帰。勢いある曲から落としどころもきちんと押さえられて、全10曲と聴きやすい。


The Blood Brothers
"Young Machetes"
ご存知ブラッドブラザーズのラストアルバム!遂に実現しなかった来日への思いは、これ聴くたびに強まるばかり。ヘヴィ級チャンピオンのレノックス・ルイスに街でいきなり顔面パンチされたかのような衝撃的に荒々しく、ダークで、ヘヴィな曲で幕を開け、最新のブラブラ節が続く。ラストの"Giant Swan"でのキャバレーサウンドが圧巻。これで最後かと思うと、本当に泣ける。


Breathe Electric
"Honestly"
ドキャッチー!甘っ!遊園地に来たかのような、めまぐるしい夢のようなダンスエモ。これ以上ないほど、ドポップで、スウィート、最高に楽しいアルバム。いやいや、ごちそうさま笑


Callejón
"Zombieactionhauptquartier"
ハードコア、メタルコア、そして、スクリーモ。現在のエクストリームな音楽のほとんどを高次元で融合、でも基本はハードコアといった感じ。いかにもドイツらしいっていうか、やや日本人のスクリームに近い叫び声とか、特徴的。ジャケのイメージな感じで間違いはない、かな?


Chemical Vocation
"A Misfit In Progress"
ダンサンブルな曲で始まって、80、90年代のLA的な、メロコアっていうよりパンクな曲に、と冒頭の二曲に目が点に。でも前作で聴かれたような曲もあり、と基本的には今までと大きな違いはなく、北欧らしい、叙情性も感じられる好盤。


A Day To Remember
"For Those Who Have Heart"
すでに確立されてるADTR節。思いきりパンクで、メロディアスで、カラっとしたボーカル、ブルータルすぎるくらいブルータルな野獣的な曲展開、メタルコア好きのあいつも、メロコア好きのきみも、がっちりハートを鷲掴み。男気200%のこの衝動、きみはもう体験済み?


He Is Legend
"91025"
メタル的な印象が強い初期のEP。とにかく速めだし、テクニカルな感じだし、で、けっこうサザンロックだし、と、すでに音楽性は確立されてて、聴き応えは充分。けっこう今よりはパンク的かも?


He Is Legend
"It Hates You"
ドサザンロック、ドストーナーな通算6作目?メロディアスなMastodon?スカッスカなドラムとかは相変わらずサザン風。かと思えば、風通しのいい、最高に気持ちいいイントロで始まる曲とか、シリアス感満点の曲とか、相変わらず多彩。最高!




ENTIRE GUIDE TO THE WHOLE MUSIC 10月の第二弾は国立ユニオン等で手に入ります。

ふぃねまがぢん3号 web / Lavatch interview

──so, at first i want you to tell me about the band, Lavatch.members, how the band started, or something.

Marco: Ok we are Lavatch from Cologne, Germany. We are five piece hardcore band. The band consists of former members of Engrave (Jochen, gt), Coming Up For Air (Ihsan, bs), Sword Of Grayskull (its me, Marco, vo), Jannis (dr), and Robert (gt). The band started 2005, after the break up of Engrave. After some line up changes Ihsan and Marco. completed the line up in Sept. 2008. We just got signed by the small german label RPHC.

──what kind of music do you like, listen or did you heard?

Marco: We like all kind of music which comes from the bottom of the heart. We are listening to some kind of hardcore/punk stuff, sometimes even metal, haha. We are influenced by bands like Every Time I Die, Norma Jean, Modern Life Is War, and many many more.

──tell me what atmosphere your local music scene.

Marco: Our music scene here is very creative. here are so many good bands! but the kids are always looking what the big us bands are doing, so its a kind of hard to get attention. but its absolutely ok, we are playing so many shows with so many great dudes and their cool music. just having fun.

──tell me about the '08 s/t ep "Lavatch".

The EP was recorded with our old line up, so I can only tell you what the other guys were telling me. Robert played the bass on this record, Stefan the guitar and Benny screamed his lungs out for this record. They recorded 5 songs and I really love the sound of the songs. Some songs were written in the studio and so it was little bit chaos. But they did well haha.

──do you have any recommend bands? or have close band?

Marco: There are so many good bands we really like. We just toured the last weekends with our friends Unizoo. All the other bands we really like, you'll find at our top friends at myspace.

──how do you think about Japan?

Marco: We talked about Japan a couple of days ago (no joke!). Everyone in this band would love to see Japan with his own eyes, cause we heard so many things about Japan and everything sounds so interesting. We would love to take that experience of our own. We really believe it would be cooler to tour Japan than the USA. If anyone would like to see us, book us a tour, or do our record in Japan, hahaha.

──If you have something to say, please say anything to Japanese or reader/listener.

Marco: We are speechless that someone in Japan is interested in what we got say. We hope you are all doing fine and have no worries but stupid things! If you like us, please drop us a line! Gochisosama!!!!!

──thank you very very much too, Marco!

2009年10月15日木曜日

ふぃねまがぢん3号 "スクリーモ再考"特集 web

まがぢん3号めでたく発刊(すごくひっそりと)したので、





webのほうも更新します。

タイアップ的な記事を。


〜コラム〜

エモバンドでもスクリーモバンドでも
流行りと言われてきたバンドたちの進化ぶりは
見過ごせないものが多く、
それを考えれば、昨今の若手のエモバンド、スクリーモバンド等を
流行りだからと無視してはもったいない。
何故なら近い将来彼らは化けるであろうから。

いま思いつくだけでも、Bayside, As Tall As Lions,
Portugal. The Man, Brand New, mewithoutYou,
Crime In Stereo, Hopesfall, These Arms Are Snakes,
Poison The Well等、スクリーモやエモに留まらず、
進化を続けるバンドがとても多い。

なかでも解散してしまった、Hopesfallはラストアルバムで、
ポストハードコア、ハードコア、エモ、といった音楽の
一つの未来を提示までしていた。

Poison The Wellも同じく、これらのシーンの未来を、
現在進行形で提示しているので、要チェック◎


〜コラム〜

やっぱりぼくは洋楽マインド的なところが大きくある。

というのも、相対性理論とかを聴いてみると、
確かに大きな衝撃があって、日本の音楽もここまで来たんだ!
っていうのはあった。

でも結局エクスペリメンタルでエクストリーム、とか、
パンクでハードコアで〜とか、
エレクトロとか、
カントリーやらフォーク、ブルースとかって音楽はやっぱり邦楽より洋楽、
っていう感がある。

中学・高校時代に聴く音楽の影響はとても大きいと改めて実感。


Lavatchインタビューは次回掲載。
ENTIRE GUIDE TO THE WHOLE MUSICのここでしか読めないものも
掲載していこうと思います。




〜次号の話〜

ふぃねまがぢん vol. 4は、

はこモーフ大特集???

あのバンドのインタビューがついに実現?!

ジャンク?カオティック?
形容するにはちょっと面倒、でも聴いてみれば単純明解な、
でもやっぱり意味不明?
そんなアメリカ西海岸を始めとする、31G他のバンドも特集。

音楽以外に書くことはないのか!?
コラムとか、連載とか、特集以外の充実化も◎

2009年10月5日月曜日

まがぢん3号とENTIRE GUIDE TO THE WHOLE MUSIC

完成して国立ユニオンに置かせてもらいに行ってきました。
久々の配本は緊張気味。

手違いか、Jインディらへんに置かれる感じに話がまとまってたのが
気になるところだけど. . . .











近いうちにLavatchとのインタビューの完全版もブログに掲載◎

ブログならではのコラム等も思い出したらアップ◎

2009年7月31日金曜日

THINK WAR, AUGUST.

あっという間に、もう八月。

みなさん、お元気ですか?

ぼくはやっと旗を織り上げたので、つかの間の一息と
いった感じ◎

今回は1×3(m)という過去一番大きい規格で、
注意しなければならないこととか、たくさんあって、

実に学びの多い経験となった。

それは今まで織りをしてきて初めて、織りをしている、
と実感できた時間に。

その合間にアンデス、プレインカの頃からある、

組紐の特別講義が院生の授業にあって、それに参加し、
組紐を体験したんだけど、これがまたいい経験に◎

今まで和紙や、フェルト、羊毛(原毛/糸つむぎ)、紙、
膜構造、衣服と、いろいろなテキスタイルの授業やなんかが

あったんだけど、あと個人的にやってた、マクラメね。

組紐は昔からずっとある技法であるにもかかわらず、
すごく新鮮な驚きがあって、そして、そこから得られた
インスピレーションがすごくあって、刺激にもなり、

ほんといい経験/記憶になった。

改めてテキスタイルの狭いんだけれど、でも広い部分を
実感。


そして、いい7月を通過したあとは、

8月、戦争のことを考える月だ。

難しいことだけど、いろんなことをとっぱらっちゃえば、
ほんとはすごく簡単なことだと思う。

例えば、ぼくは年々、服でもアクセサリーでも装飾的な
部分では余計なものを削ぎ落として、どんどんシンプルに
していて、そのほうが楽とか、見た目じゃないとか。

ま、何にせよ、もっとそうやって、シンプルにしていければ
いいのになーとかね:)


音楽にしたって今は、どんどん複雑なものよりもポップな
ものを作るとか、そういうのを好む、みたいな傾向があるし。


音楽と言えば、Sugar Rayが新作を出すというから、
久々に今までのを改めて聴いてたんだけど、やっぱり、
音楽を本格的に聴き出したころに聴いてた音楽っていつ聴いても
いいもので。

やっぱそこに戻っていくんだよね。
ていう話をこないだ友人としてて。

ぼくは音楽に入りたてのころはインシンクとかバックストリートボーイズ、
westlifeとかnine daysとか(クリスティーナアギレラやブリトニーも)、
それからblink-182、limp bizkit、linkin park、sugar rayとか
オルタナ、ヘヴィ系、とか聴いてて、それから、
used、finch、ffaf、fataとか徐々に現代スクリーモの初期のころのバンド
を聴き出して、って感じで、

Sugar Rayはそういう原点/ルーツ的なバンドだったりして、
その感じは自分でもやっぱり現代的だなとか思ったりして、だいいち
sugar rayにしても14:59とかから聴いて、レモネードとかフロアーとか
後追いで、やっぱりそこも若い感じ、自分で言うのもあれだけどねー:)




今年の八月はいろんなことを収集して、吸収できたらいーな◎

ついでに何か出てきたら、なおいいかな。

ちなみにアイドルグループなんて、って馬鹿にする人ってけっこういるけど、
どうせ若いとき聴いてたと思うんだよね。

誰もが通る道だよ、そこは。


そういうのを隠さず、むしろ、それすらもとりえにできるThe Higherみたいな
リアルな若い感性がほしいな、ぼくも:)